hishaismの打ち込み日記

ド素人がピアノを打ち込んで、「わ~できた~!」とはしゃいでいる日記

F. Chopin, Etude in C minor, Op. 10-12.

 ショパンのEtude No. 12, Op.10-12 を打ち込みました。いわゆる「革命」です。この呼び名は作品番号も不要でとても便利ではあるのですが、ショパン自身はそのような表題をつけていないという点はやはり無視は出来ません。かりに革命を想起して作られたものだとしても、そのように解釈が固定されてしまうことを望まず、演奏者や聴衆に解釈をゆだねるというのが、ショパンの作品に対する思想だと思います(ショパンのピアノ教則本草稿など)。ですから、打ち込むにあたっては「革命」のイメージから離れるところから始めました。

 あくまでもこの曲を自分なりにとらえて、表現してみることにしました。勝手にfz気味に表現していたり、リストをイメージしてみたり、やりたい放題です。10-4もそうですが、革新的でありながらも古典的な前奏曲(いわゆるバロック時代の)を想像したくなるのは考え過ぎでしょうか。

 今回の実験、挑戦してみたのはおもにペダルの指示です。譜面の指示ではほとんどの部分についてペダルを1拍分か1拍半だけ踏むように書いてありますが、現代のグランドピアノでは違和感が大きすぎます。では当時の楽器だったらどうなるのか。それをPianoteq のバーチャルなピリオド楽器(エラール)で再現してみました。

参照した楽譜はこちら(ミクリ編のもの) https://imslp.org/wiki/%C3%89tudes,Op.10(Chopin,_Fr%C3%A9d%C3%A9ric)