hishaismの打ち込み日記

ド素人がピアノを打ち込んで、「わ~できた~!」とはしゃいでいる日記

自作品2つ, C minor, F-sharp major.

 小さな自作品を作ってみた。ハ短調と嬰へ長調。今回 Ivory American Concert D を使った。これは Pianoteq と違って 49GB になる巨大なサンプリング音源で、ピアノ特有のダイナミクス(音量差)の調整に苦労するのだけど、やっぱり音色が抜群に素晴らしい。調整次第で硬さも柔らかさも出せる。ウナコルダの音色は小さな鐘のように、細さのなかに芯のある幻想的で気に入っている。ただやっぱり録音後の調整が難しい(笑) マスタリングがしっかりできる人は用途に応じてその性能を存分に発揮できるだろうなぁ……。以下、自分語りメモ。

 ハ短調

 そのままショパンの Op.48-1. の真似。真似すると足元にも及ばない偉大さが分かる。ただ雰囲気はこんな感じで……ああっ、投石はおやめください……。

 最初の和音は問いかけ。その相手は世間とも自分とも分からない。例えば、コートの大きな襟に顎をうずめて不運に翻弄される自分を嘆く、女の人のイメージ。オクターブ下で別の声が応えて、二重唱。最後はおなじみピカルディの三度。最後の高いハ音の表現は気に入っている。アルペジオはもう少しゆっくりでもよかったかも……。

 

 嬰へ長調

 優しく、くすぐるような分散和音。浮かんでは消えるメロディたちが集まって、徐々に共鳴し、一つの奔流を作り出す。ところどころで左手の伴奏と右手は繋がっている。クライマックス右手の嬰ヘ音は小節をまたいで響きを残す――果てしなくどこまでも届かせる気持ちで、それ以外の響きは切る。駆け上げる和音はすこし一音ずつ重みをつけて、最も幸せな気持ちで。両手のユニゾンはハッピーバースデイのモチーフ、すこし勢いづけて。主部は静かに、ぼんやりと回想する。最後は気に入っていない。もっと微笑みながらどこまでも高く昇って消え入るような表現にしたい(募集中!笑)。